他者との関係の単純化

先週は、自分のことについて考えてみました。今週は他者について考えてみたいと思います。

基本的に人間は複雑なのは先週もお話したとおりです。そのため、自分と付き合うにもなかなか難しいというのが先週のお話でしたね。これをベースにして考えるとやはり、他者も複雑であるということは確かであり、それ故に関係を構築して維持することはなかなか難しいのではないかというのは僕が感じるところです。
いろいろな本でも言われていますが、他者を変えることは難しいというか無理だというのは、この部分にあります。結局変わるというのは自分が決めなければならず、自分で決定できるように導かなければいけないから難しいのです。

さて、そんななか他者との関係をどのように単純にしていくのかを考えるのは想像力がかなり求められることで、これもまた難しい。今週は難しいという言葉が多いですね。
しかし、単純化すれば、かなり楽になるし、うまく付き合っていけるのではないかというのが僕の考えです。

単純化するにおいて、以下の前提を立てておきます。

 ・他者は変えることができない
 ・他者にも生きてきた過去がある
 ・物事の捉え方は人それぞれ

この前提をもとにすれば、他者との関係を単純化することは簡単です。
 1.他者に多くを期待しない
   他者にお願いした場合もできないことがあるので、相手ができると言ってもできない場合の想定をしておく。信用・信頼をし   ないというわけではなく、物事をなすことを優先事項として考える。できないことを他者に責めないこと。物事をなすのはあ   くまで自分ということで。
 2.他者との約束は守る
   他者とした約束は必ず守ることによって、他者との信頼関係は強くなる。

いかがですか?このように考えれば他者との関係もある程度単純化されるのではないでしょうか?

今日はここまでとさせていただきます。お読みいただきありがとうございました。

自分の中の単純化

あなたは気づいていないかもしれませんが、実は人間は複雑にも単純にもなれる生き物です。ですが、意識をしなければ自然と複雑な方向に進んでしまう生き物でもあります。それは自然界の中にもあるエントロピー増大の法則と似ているのですが、人間にも自然の法則にもその複雑の先にある単純のものがとても揺るぎがない強さを持っています。そこで、今日は自分の中を見てみて単純化を行ってみたいと思います。

あなたは、今まで生きてきた中でいろいろな経験をしてきていると思いますが、それが故に心に様々なものを貼り付けて生きています。本来のあなたは、そのいろいろなものによって縛られているのです。例えば、自分は賢いとか愚かとか。それは本当でしょうか?それが実は周りからの言葉によるものだとしたらどのように感じますか?
実は、人間は小さい頃からいろいろなことに影響を受けています。はじめは両親だったり、おじいちゃんおばあちゃんだったりします。そして、大きくなってくれば、学校の友達、先生と影響を受ける人が増えてきて、そのうちに会社の同僚や上司と行った人たちになってきます。そして結婚すれば、配偶者の方、子供が生まれれば、子供とどんどん時が経てば立つほど影響を受ける人が多くなってきます。更には本を読んだり、新聞を読めばその分それに影響を受けます。

こんな環境の中本当の自分というものに向きあおうとすると、それまで背負ってきたものというか影響を受けてきたもの心の中に取り込んできたものを一度取り外してみなければいけません。
その作業は、辛いものだったり、自分が自分でなくなっていくような気持ちになるでしょう。そのうちに自分の心から聞こえてくる言葉自体がうるさく感じることになると思います。そうすると、自ずと自分の心の外側に何か張り付いてくるイメージが湧いてくると思うのです。それが生きてきた中で影響を受け自分を縛り付けてきたものであると知るに至るのです。

この段階になると本当の自分というものがなんなのかが見えてくるようになるのです。もちろん生きてきた経験の中から好きなものとか得意なものがあると思いますが、それが本来のあなたの特性であることは間違いないと思います。
そして、どのように生きていけばよいのかどのように周りと生きていけばよいかがわかるようになります。結局は、自分を持つということは、不満や不平を言わないように生きていくこと、そしてそのように行動をしていくこと、行動に責任を持つことということだと思うのです。
自分が不満をいいそうな状況を避けるべく行動をする。それが自分を大事にすることだと思うし、周りにも良い影響を与えることができると思うのです。

単純化するということは、このように心の外側についた古い習慣、考え方、自分を縛る呪縛をなくして物事を見ることにほかなりません。

ぜひあなたも自分の単純化を行い、自分というものと向き合ってみてください。新しい世界を見るに違いありません。

ここまでお読み下さりありがとうございました。

世の中の出来事の単純化

世の中で起きることを単純化することはなかなか難しいことです。もし、単純化するととても冷たい人のように思われてしまいますから、日常的にできることではありませんし、実はあまりしないほうがいいかもしれません。
ただ、一つの考え方として知っておいてもらって良いかと思いますので、今日はそのことについて書いてみたいと思います。

起こって来くる出来事は、実は人間が後付で意味付けをするというお話をしたと思いますが、つまりこれが物事を複雑にしているのだということもお伝えしたと思います。単純化はこの逆を行えばできます。

ある出来事がおこったときに、単純化する場合には、その事象そのものを何も意味を付けずに感情も何も起こさずに受け止めるとすごく単純化します。こうすると、どうなると思いますか?
周りから見たらなんて冷たい人だとかコンピュータみたいだとか思われてしまいそうですね。確かにそのとおりだと思います。
なので、常にこのような見方をするべきではないのですが、物事の本質を見るという場合には、一つの見方として習得しておくとよいのです。そして、自分の中で人間らしい受け取り方と本質を見極めるための受け止め方の両方を同時にできるようにしておくと単純化により世の中がわかりやすくなり、人間らしい受け取り方で周りと強調することができるようになるのです。

とても、冷たいような感じを受けるかもしれませんが、人間らしさは持っておいたほうがいいのはいうまでもありません。

あなたは、どのように感じますか?

2018年9月のテーマ

今月は、以下の2つをメインのテーマとして取り上げたいと思います。

1.月曜定期:自分と社会

自分と外部環境の関係性について考えていきたいと思います。今月はその中から社会との関係についてです。

2.木曜定期:ものの見方を単純化するとどうなるか

見方を単純にすることによってどのようなことが起こってくるのかを考えてみたいと思います。

【番外】心の視点から捉える世の中

今日は、第5週目ということで、今まで書いてきたこととこれからどのようなことをこの木曜日で書いていくかを少しだけ書いてみたいと思います。

ここまで書いてきたことの根底にあるのは、心というものです。世の中の成功法則とかいろいろなことを言われていますが、結局の所大事なことは自分のこと、自分の心を大事にできるかどうかということだと思うのです。
結構みなさん自分を犠牲にして生活しているとおもうのですけど、それも実は犠牲になるような生き方をしているのではないかと危惧してしまいます。それは、心がどのように感じるかで犠牲なっているかなっていないかが変わるからです。そこから始まり、この心を通して世の中を通して見てみるとどのような感じなのかを書いてきたのが今までの記事です。

心は目に見えるものではありませんが、心持ち次第で人生が変わりますし、発する言葉や行動などを見れば、どのような心持ちで生活しているかがわかります。自分の人生を生きているかどうかはこのように人と接することによってわかるのです。自分の人生を生きるようになると今までと同じことをしていても心がだいぶ楽になると思います。それは物事の捉え方が変わるし、それにより周りを見て、感じることができるようになるからです。

そして、今月はものを捉える枠組みについて書いてきました。この枠組みを広げることで今まで見えなかったことも見えるようになるのです。今後はここからより単純に世の中を見てみること、物事を広い視点で捉えるとどうなるかなどを通して世の中ひいては自分の人生の生き方を考える時間にしていきたいと思います。

本日はここまでとしたいと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

単純なことはとても重要

複雑なことよりも単純な事のほうがより良い時があります。そこで今日は単純なことと複雑なことの関係性について更に考えてみたいと思います。

まず、僕が考える単純と複雑の関係を述べます。
物事自体は、とても単純です。これは以前もお話したとおりです。この物事を複雑にしているのは物事に意味づけしてしまう人間です。これも以前お話しました。ここからさらに一歩すすめて実は複雑なことも一歩引いてみてみると単純になると思うのです。

関係性をわかりやすく書くと

単純 → 複雑 → 単純

単純なものの外側に複雑性があり、その外側にさらなる単純性がある。そんなイメージです。これは、人間の体を考えてみるとよっ理解しやすくないでしょうか?人間には単純な細胞がありますが、それが集まり複雑な機能を持つ臓器となり、臓器が集まって人間となる。
人間は口から物を入れて排泄しますが、その工程を細かく見てみると体の中では複雑なことをしている。

単純なことも複雑なこともどちらがいいとかどちらが悪いとか言うつもりがありません。ただ、単純な事のほうが理解しやすいのは事実です。
そして、複雑なことを理解したうえでの単純というのはとても強いと思うのです。
例えば、音楽でも複雑なことができるから単純とも思えるフローテンポの音楽がうまく引けたりもします。

だからこそ、世の中の受け取り方を複雑なことも理解しながら単純性を求めていくことが、人生を生きていき、受け止めていく時には大事なのではないかなぁと思えるのです。

あなたはどのように感じますか?

ここまでお読みいただきありがとうございます。

物事を単純化する方法

先週は、単純なことを複雑にする人間の心についてお話しました。今週は、複雑になっている状況を単純化して見る方法について考えてみたいと思います。

人には物事を見るときに枠組みというものが存在します。これは目に見えるわけではなく、その人が生きてきた環境の中で育まれてきた物事を見る時の常識といううかその人の常識というものと等しいということができます。(少し乱暴な気もしますが)
時に複雑な状況に出会った時に一歩引いて考えてみるということをしたことがあるのではないでしょうか?実はこれが単純化の方法なのです。
誰でもそうなのですが、物事の中にいたり、近くにいたりすると近視眼的になってしまい、なかなか難しい状況を創りだしてしまう時があります。そんな時は少し物事から離れてみて全体像を見ることによって少し状況が把握しやすくなったりします。

つまり、物事を単純化するには、枠組みを広げて全体を見るようにしてみることが結構大事な時があるのではないかと思えるのです。しかし、会議などで沢山の人が複雑に考えすぎているなぁと感じるときには、全員で一歩引くということがなかなか難しい時があるかもしれませんが、そんな時は、会議などの目的などを全員で再確認などすると細かいところの議論から一旦大枠に戻れたりすることがあるので、そうしてみるのもいいかもしれません。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

単純なことを複雑にする人間の心

物事はすごくシンプルであるということを先週お伝えしました。今日は、人間の心について考えてみたいと思います。

物事は、そこに何も意味がないためにすごくシンプルになっています。
ではなぜ複雑で難しく感じるのか?

それは、先週の記事にも書きましたが、人間がその出来事で感情が出てしまうからです。これが結構複雑にしている要因ですが、更に掘り下げると物事に対して意味付けをしてしまうから感情が湧き上がってくるのです。
この意味付けって人によって異なっていますので、同じ事象でも人によって受け取り方感じ方が変わります。すると出てくる感情も人によって様々ですから、より複雑になってくるのです。

世の中は連続性の中で進んでいきますから、このようなことが連続的に行われていると考えれば、より複雑さを増し、よそうすることがかなり困難になってきます。
つまり、人との関係において難しく感じるのはこの部分も一つの要素としてあるのです。

このように考えてみると、世の中の出来事自体はそんなにむずかしいわけではないということがわかってくるのではないでしょうか?人が関係してくるととても複雑になるため、マネジメントなど人の管理が発生してくると難しく感じるのです。

しかし、ただ難しいだけではなく、この状況を楽しみ紐解くこと自体もけこう楽しいと感じる場面もあると思います。

あなたはどのように感じますか

発生している事象は本当はすごく単純

あなたは、世の中で起きていることは複雑で理解できないものと思っていないだろうか。それはそれで事実かもしれないが見方を変えればとても単純なものになってくると聞いてどのように感じるだろうか?
今日は、世の中で発生していることが実は単純であるということを紐解いてみたい。

<アジェンダ>
1.何が物事を複雑にするのか
2.自然界のルールのシンプルさ
3.すべてが一つのルールで収まる

<内容>
1.何が物事を複雑にするのか
世の中複雑だと感じるのはそれなりの理由があります。実際に複雑ですし、簡単に読み解くことはできません。しかし、見方を変えればとてもシンプルになってくるのです。
では、見方を変えるために何が複雑にしているかを考えてみましょう。
ある出来事が起こった時にあなたが感じることはなんでしょうか?例えば、ある事件が起こったとしたら、腹立たしかったり、可哀想だと思ったりしませんか。
この人間の感じる心が複雑にしているのです。人間は意味付けをするものです。これが起こったのはこうだったからとか。そこから次から起こらないように行動しようと考えるのもの人間です。これは人間の人間らしい部分で当然持っていていい部分ですね。
しかし、物事を読み解くという部分において抱く感情はあると物事の見方を大きく変えてしまうものになります。

物事を読み解こうとする場合には起こった事象のみを眺めてみると実はシンプルなものであるということが解って来ます。

2.自然界のルールのシンプルさ
世の中で起こってくるいろいろな事象は、自然界で発生している事象ととても似ています。事象A→事象Bという流れの連続性で出来ているのです。自然界のルールは何者も介在する余地がなく、その故に美しささえ感じてしまうぐらいです。
つまり、自然界の発生している事自体は何も意味がなく、事象が発生したという事実のみがあるという点で、世の中の事象とほぼ同じと考えてもよいのではないかと考えます。

3.すべてが一つのルールで収まる
このように考えてくると世の中の発生する事象は自然界のことも含めて一つのルールで動いているように感じます。これはとても単純なことであり、世の中のベースが単純性をもとにして成り立っていると言えると思います。その上に人間が意味付けを行うことによる複雑な世界があります。そしてこの複雑性は良い悪いではなく、必然的なものであるため、これはこれで良しとしなければいけません。それを理解したうえで複雑性の上にあるもう一段上のシンプルさというものを考えて行きたいと思います。

あなたはどのように感じますか。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

本当の豊かさ

今日は、本当の豊かさはどのようなものかを考えてみたいと思います。

あるメルマガで豊かさと裕福さの違いが書かれた文章を読んだことがあります。ものに関して言えば、裕福さはものの多さに比例すると書かれていたような気がします。対して豊かさはものに比例しないとか。

僕が思う豊かさとは、心の状態であると考えます。そしてそれは自分の受け取り方次第で変わってくると思うのです。
例え所有しているものが少なくても生活に満足していれば心に余裕ができ、楽しむことができます。趣味をしたりすることもできるでしょうし、楽しむための工夫をして少ないものの中で如何に楽しむかを考えます。そして、楽しむことができるのです。

そして、本当に豊かだと感じるのは、人に感謝する心を持っている人を見た時に、「ああ、この人は豊かな人だ」と感じるのです。豊かな人は、顔つきも違います。なぜなら常に心が豊かだからプラスの感情を持ち続けることになり、顔の筋肉もそれに従った動きになるからです。心の状態は顔に出てきます。だから人相を見て占いと称して状態を言い当てることができるのです。改善するには自分の心の状態を変えればいいだけです。

本当に豊かな人はものにこだわるよりも心にこだわります。知っている人はそこが一番大事なことであると感じているからです。心の状態を作り出すには状況の受け取り方を学ぶ必要があります。
そして、自分が湧き上がる感情を素直に受け入れてそれをどのように調理して自分の心に定着させるかを考える必要があると思うのです。

あなたは、いかが感じますか?